矯正治療の種類
Type of orthodontic treatment
歯並びが悪いと単なる見た目だけの問題ではなく、将来的に以下のような問題が起こる可能性が高いです。小児矯正であれば早めに問題に対処することができるので、このような問題を引き起こす可能性も少なくなります。
矯正には「普通矯正」「床矯正」「機能矯正」「ムーシールド」「部分矯正」「歯列育形成」「マウスピース矯正」などさまざまな種類があります。
その中から患者さまのお口の状態を考慮し、患者さまのご希望にそった矯正方法を選んでいきます。
ブラケットを使用しておこなう一般的な矯正です。審美性を兼ね備えた非常に効果の高い方法です。
最近では目立たない白い色のブラケットなど矯正中でも人目が気にならないものもあり、自然な見た目に仕上げることが可能です。
永久歯が生えて間もないお子さまにおすすめの方法です。取り外し可能な矯正装置をつけて、歯の位置や顎の大きさを変えていくことで矯正をおこないます。早めに矯正をおこなうことで抜歯をおこなわず、費用をおさえて矯正することができます。
当院では透明で目立たないインビザライン(マウスピース型矯正装置)による歯列矯正治療を行っております。メリットとして透明で目立たない矯正装置のため、装着していることを周りからもほとんど気付かれることなく、歯列矯正治療を行うことができます。自宅でも取り外しが可能なため、食事もしやすくブラッシングなど歯のお手入れができ、口腔内を健康な状態に保つことができます。透明な特殊プラスチック製のため、金属アレルギーの方も安心して治療を行っていただけます。
取り外しができる特殊な装置を使っておこないます。かむ力と舌の力を利用して歯と顎に働きかけます。全体的にバランスのとれた成長をうながしていくことができます。抜歯を避けるヨーロッパ諸国で積極的におこなわれている方法です。
寝ている間だけ矯正装置をつける簡単な矯正治療法です。一般的には数ヶ月~半年で歯並びが改善されます。治療が終了しても後戻りを防止するために継続して装置を使っていただきますが、1年もすれば整った歯並びになります。
乳歯が永久歯に生え変わる時期におこなう方法です。固定式の装置をつけ部分的に治療をおこなうことで永久歯の歯並びを良くすることができます。特に骨格のバランスが悪い方・歯の生えるスペースが不足している方はこの時期からの治療をおすすめします。
5~8歳頃からの治療に適した方法です。歯列育形成をおこなうことで顎の成長をうながし、歯並びが悪くなる原因である「顎の小ささ」を改善します。この治療法が開発されたことで大人になって抜歯をともなう矯正治療が必要なケースが大きく減ることとなりました。
小児矯正は顎の成長をバランスよく保ちながらおこなっていきます。まだ成長段階のうちから整えていくので見た目も自然できれいな仕上がりになります。
顎を広げたり正しい形にうながしたりする小児矯正は抜歯の可能性が少ないメリットがあります。成人になって矯正治療をおこなう場合、2~4本の抜歯が必要なこともあります。その点小児矯正は、非抜歯(歯を抜かないこと)や限りなく少ない抜歯のみでおこなうことができます。
小児矯正で歯並びを改善させておくと将来本格的な矯正が必要となっても治療期間を短くすることができます。
小児矯正によって顎の正しい成長をうながすことができ、かみ合わせを改善することができます。かみ合わせが良いと永久歯が正しい位置と方向に生えることができます。これは将来的な歯並びに大きく影響します。
かみ合わせが悪いと極端に歯がすり減ったり、顎への負担が大きくなったりします。顎のずれや歯の傾きを放置することでいずれ手術が必要な問題に発展することもあります。そうならないためにも早めに治療をしておくと安心です。
早めに歯並びを整えてあげることでお口に対するコンプレックスを感じないまま成長していくことができます。また、矯正中の見た目についても子どもの頃であればそれほど気にならないとも言えます。
患者さまのお口の中を診察させていただき、現在のお口の中の状況を確認します。また、患者さまのお口に関するお悩みをじっくりお伺いします。
矯正治療をご希望されている方へは治療方法・期間の見通し・使用装置の種類・費用などおおまかな説明をおこないます。治療に関しての不安や疑問はどうぞお気軽にご相談ください。
頭部と顎のレントゲン撮影をおこない不正咬合になっているかいないかなどを検査します。不正咬合になっている場合はその原因を分析します。 矯正治療をご希望の場合は理想的な横顔ときれいな歯並びにするため、顔とお口の写真撮影・歯型の採取もおこないます。
精密検査の結果にもとづき、現在の患者さまのお口の状態について説明をおこないます。トラブルがある場合は治療方法・期間などについてもくわしく説明いたします。矯正治療をご希望の方へは気になる費用についてもお伝えします。
患者さまにご納得いただいてからでないと、治療はおこないません。気になることはどんなことでも構いませんのでお聞かせください。
患者さまにご納得いただいてから実際の治療をスタートさせていきます。治療が開始してからもご不明点などあればその都度お聞かせください。
矯正治療の場合は「矯正歯科治療同意書」にサインをしていただいてから治療を開始します。まずは矯正装置をつけていただきます。その後は月に1回のペースでご来院いただきながらむし歯にならないように治療を進めていきます。矯正が完了してからは歯並びが崩れないように保定装置を装着していきます。食事指導なども合わせておこなっていきます。
上の歯を奥に引っ込めるのに非常に苦労しました。途中から機能矯正装置(=夜寝るときだけつける装置)に変更して、非常によく動いたため抜歯することなく治療終了できました。
主訴:前歯が前に出ている
抜歯:なし(非抜歯)
治療前
治療後
とにかく顎が小さかったため広げるのが大変でした。しかし、良い状態まで広がったため歯を抜かずに治療終了できました。
主訴:歯並びがガタガタ
抜歯:なし(非抜歯)
治療前
治療後
下の前歯が1本少ない状態だったので、それに合わせるためどうしても上の歯を抜歯する必要がありました。抜歯部位をどこにするかを決定するのに最も注意しました。
主訴:前歯がガタガタ
抜歯:あり(1本)
治療前
治療後
とにかく顎が狭くて歯が大きく叢生がひどかったので顎を広げるのに苦労しました。しかし、まだ治療開始の年齢が早かったため充分に成長を促進することができ、歯を抜くことなく治療を終えることができました。
主訴:歯がガタガタ
抜歯:なし(非抜歯)
治療前
治療後
下の歯がとても前に出ていたのでとにかく上の歯に合わせることが大変でした。非常に歯を動かす量が多かったためどうしても治療期間は長くなってしまいました。しかし最終的には歯を抜かずに治療できたので良かったです。
主訴:下の歯が上の歯よりも前にでている
抜歯:なし(非抜歯)
治療前
治療後
年齢上顎骨が硬くなっていたためどうしても抜歯が必要でした。1番きれいに治せて、できるだけ患者さまに負担のかからない抜歯部位を決めるのに1番気をつけました。
主訴:歯並びがガタガタ
抜歯:あり
治療前
治療後
叢生がひどくかみ合わせも浅かったために苦労しました。
主訴:歯並びが気になる
抜歯:なし(非抜歯)
治療前
治療後
価格(税込) | |
---|---|
普通矯正(小児矯正・成人矯正) | 480,000~680,000円(528,000~748,000円) |
床矯正 | 480,000~680,000円(528,000~748,000円) |
機能矯正 | 480,000~680,000円(528,000~748,000円) |
部分矯正 | 480,000~680,000円(528,000~748,000円) (症例によって変動があります) |
インビザライン(マウスピース矯正) | 100,000~800,000円(110,000~880,000円) (症例によって変動があります) |
ムーシールド | 50,000円(55,000円) |